
デビアスのアル・クックCEOは5月27日、CNBCの取材に対し、米国が天然ダイヤモンドを輸入関税の対象から最終的に除外することに「非常に自信を持っている」と述べた。
クックCEOは、「天然ダイヤモンドは米国では産出されないし、今後も産出されることはない。保護すべき米国のダイヤモンド採掘の雇用はないのだ。だから、米国はダイヤモンドを関税から除外すると考えている。なぜなら、ダイヤモンドへの関税は米国の消費者のダイヤモンド価格を上昇させるだけの効果しかないからだ」と述べた。
さらに、「我々は、関税に関して米国と交渉を進めているインド政府のリーダーシップ、特にピユシュ・ゴヤル商工大臣のリーダーシップに非常に満足し、感銘を受けている。彼の米国との関与戦略は非常に成功していることが証明されている。したがって、彼がダイヤモンドの関税も削減・撤廃するような米印間の関税協定を締結すると確信している」と続けた。
ワールド・ダイヤモンド・カウンシルは、天然ダイヤモンドを関税から除外するために世界中の政府と協定を結ぶことを望んでいる。また、米国宝石取引協会は、宝石を関税から除外するために連邦議会議員と会合を行っている。
CNBCのインタビューでクックは、天然ダイヤモンドのファッションジュエリーの米国での売上は今年「いくらか成長」したが、ブライダルジュエリーは「わずかに減少」したと述べた。米国の独立系小売業者の4月の売上高は前年比8%増だったという。
クックは、「成長の兆候はいくつかあるが、ダイヤモンド市場の回復は長くゆっくりとしたものになるだろう」と述べた。また、デビアスはフォーエバーマークを小売ブランドとしてインドに導入すると述べた。「ムンバイとデリーで展開を開始し、100店舗に拡大する予定だ」と述べた。
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