アイルランドのダイヤモンドジュエリーメーカーであるDiamonds Factory(ダイヤモンド・ファクトリー)は、生活費の上昇伴い消費者の節約を助けるためにオンライン販売商品の70%をラボグロウンダイヤモンド商品に切り替えた、とプロフェッショナルジュエラーマガジンに述べた。
(同社のECサイトを見ると、ほとんどの製品で天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドが選べるようになっているが、デフォルト – 初期状態ではラボグロウンダイヤモンドが選択されているのが確認できる。)
ダイヤモンド・ファクトリーによると、世界市場でのダイヤモンドの価格は過去3ヶ月で30%増加したという。ラボグロウンダイヤモンドによる代替品を購入することで、消費者は天然ダイヤモンドと比べて最大40%節約できると述べた。ダイヤモンド・ファクトリーの EC責任者であるベン・スティンソンは、天然ダイヤモンドは依然として人気があるが、その差は縮まっていることを指摘した。
「消費者は、より環境に配慮しつつある」と彼は述べた。「私たちはそれを口頭で(消費者から)聞いており、ウェブサイトでの需要、Googleでの検索傾向、(ラボグロウンダイヤモンドについての)知識と教育を求める人が増えるのを確認してきました。消費者はより価格競争力のある商品を求めており、現時点での生活費(上昇)の観点からそれを理解することができます。ラボグロウンダイヤモンドは(天然ダイヤモンドと)化学的に同一なので、それは肉眼で見た際に(消費者が)何も失っていないことを意味します。」と続けた。
ダイヤモンドファクトリーでは、ラボグロウンダイヤモンドの売上が着実に増加している。2021年には全体の売上の10〜15%であったラボグロウンダイヤモンドが、今年は約30%で推移しているという。
スティンソンによると、デフォルトでラボグロウンダイヤモンドを販売ためには、カスタマイズ可能なジュエリーを購入する消費者に対してオプションについての知識を提供する必要があるという。
「私たちは、消費者が必要に応じて、より安価なオプションがあることを理解できるようにしています。天然ダイヤモンドとは違うものを消費者がいつも探しているとは限らないので、消費者はそれを見過ごす可能性があります。(ダイヤモンド・ファクトリーでは)ラボグロウンダイヤモンドがデフォルトに設定されているので、人々はその価格の違いについて明確に理解することができ、どちらかを決定することができます。」と述べている。
最も人気のあるラボグロウンダイヤモンドの形状はオーバルカットだという。
ラボグロウンダイヤモンドの調達がほぼ不可能でない限り、ウェブサイトではラボグロウンダイヤモンドがデフォルトで販売されるという。
「当社のウェブサイトでは、ダイヤモンドのサイズの関係で、ラボグロウンダイヤモンドがデフォルトではないもの、またラボグロウンダイヤモンドがオプションになっている製品もあります。ブレスレットやテニスネックレスなどを制作するための小さなダイヤモンドが必要になる製品の場合、(そのサイズのラボグロウンダイヤモンドの)調達が難しい場合もあるので、ラボグロウンダイヤモンドをデフォルトとして提供できないものがある唯一の理由です。」とスティンソンは述べている。
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