イスラエルを拠点とするダイヤモンド業界のハイテク企業、Sarine（Sarine Technologies Ltd.）は、小さいサイズのダイヤモンド原石の高速自動内包物スキャンのために改良されたメテオライト・プラス（Meteorite Plus）の展開によって売り上げと利益が増加していると報告した。同社の資本的設備売上高は、前年同時期と比較して2022年第３四半期に53%増加したという。第３四半期の収益は20%増の1450万ドル、利益は12%増の220万ドルとなった。
Sarneは、９月のメテオライト・プラスの発売以来売上が急増したと述べる。このマシンは処理時間を半分に短縮させ、１人のオペレーターが同時に最大5つのシステムをコントロールできるという。
同社は、地政学的な問題、ロシア・ウクライナ戦争、エネルギーコストの増加を伴うインフレ経済環境、中国で進行中のゼロコロナ政策とロックダウン、結果的に生じる株式市場の損失にも関わらず業績は改善したと述べている。
今年８月、Sarineはロシア・ウクライナ戦争によるロシアへの経済制裁などの「困難な状況」の中で、今年前半の収益が13%減少したと報告した。上半期の収益は、2021年の3,600万ドルに比較し、3,120万ドルに減少していた。
「市場の不確実性が、ダイヤモンド原石のパイプラインへの流入をやや減少させ、米国と欧州市場での夏季休暇シーズンが需要に影響を与えたため、パイプライン中流での生産活動が鈍っていた。最近ではデビアスの原石買い戻しポリシーが10%から20%に増加したことが示すように、パイプライン中流でのダイヤモンド原石の流れは、今年残り期間でやや減少する可能性がある。これは当社の収益影響を与える可能性があるが、重要性が高いとは考えていない。」とSarineはコメントした。
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