ラボグロウンダイヤモンドを愛用するセレブリティ達

セレブリティのファッション、とりわけジュエリーはいつの時代も注目の的だが、近年では多くのハリウッドスターを中心としたセレブリティが、ラボグロウンダイヤモンドの支持を表明している。

ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと全く同一の物質的、化学的特性を持ったダイヤモンドだが、地中で成長する天然ダイヤモンドとは異なり、地上の施設で成長する。そのため、環境的、社会的に倫理性が高いという特徴があり、それが多くのセレブリティを惹きつけている。

ラボグロウンダイヤモンドに対しても、特に電力を使用するため環境への問題が指摘されているが、一部のラボグロウンダイヤモンド生産者はクリーンエネルギーへの切り替えを促進しており、ラボグロウンダイヤモンドはより「エシカル」なポジションを獲得しようとしている。

現在の多くのセレブリティにとって、「公の場で何を着用するか」は、自分の「特定の価値観」を世の中に対して表明することを意味している。ラボグロウンダイヤモンドの魅力の一つが同等の天然ダイヤモンドに比較して安価であることはよく知られているが、セレブリティがラボグロウンダイヤモンドを選択しているのは価格のためではなく（彼女達は天然ダイヤモンドのジュエリーを購入する十分な経済力があるだろう）、社会に対する自分の姿勢を表明できるということに他ならない。

レオナルド・ディカプリオ

レオナルド・ディカプリオが公式の場でラボグロウンダイヤモンドを身につけているところはまだ目撃されていない。しかし、ラボグロウンダイヤモンドとセレブリティの関係を語るときに彼の話題を避けることはできないだろう。

レオナルド・ディカプリオは2006年、紛争ダイヤモンドをテーマにした映画「ブラッド・ダイヤモンド」へ出演。それ以来、ダイヤモンドに関わる多くの社会問題への関心を強くしたという。同氏は環境、社会、動物問題への熱心な支持者として知られており、2015年にラボグロウンダイヤモンドの生産企業であるDiamond Foundryへ多額の投資をした。ディカプリオは投資家であるだけではなく、同社のアドバイザーも勤めている。

ケイト・ウィンスレット

アカデミー賞主演女優賞を受賞した経験を持つケイト・ウィンスレットは、ラボグロウンダイヤモンドを使用したテニスブレスレットを着用している。エレガントなダークブルーのドレスとラボグロウンダイヤモンドの豪華なテニスブレスレットは、ケイト・ウィンスレットの魅力を理想的に引き立てている。

ペネロペ・クルス

ペネロペ・クルスは、アトリエスワロフスキーと協力してラボグロウンダイヤモンドのジュエリーコレクションをプロデュースしている。彼女は発表の声明の中で、「女性にとって責任ある、美しく、力を与えるもの」を制作することにどれほど情熱的であるかを語っている。

このコレクションにはブレスレット、リング、イヤリング、ネックレスなどが含まれており、ラボグロウンダイヤモンドだけではなく、ラボグロウンサファイアやルビーなども使用されている。彼女のコレクションは非常に人気が高く、マンディ・ムーアなどのセレブリティが彼女のコレクションを着用しているところも目撃されている。

エマ・ワトソン

ハリーポッターシリーズで知られるエマ・ワトソンは、社会活動化としても知られている。2018年のアカデミー賞ではDiamond Foundryのラボグロウンダイヤモンドを使用したテニスブレスレットを着用し話題になった。またオスカーアフターパーティーではラボグロウンダイヤモンドを使用したVRAIのイヤリングを着用しているところが目撃されている。

レディー・ガガ

レディー・ガガは社会貢献活動に熱心なことで知られており、DoSomething.orgでは慈善活動セレブリティのランキング１位にもなっている。2018年9月にロンドンで開催された「アリー・スター誕生」のプレミアではラボグロウンダイヤモンドのイヤリングを着用。３つの淡水真珠と９つのラボグロウンダイヤモンドが使用されたもので、ロンドンを拠点とするジュエリーデザイナー、アナベラ・チャンによる作品だ。

アナベラ・チャンはリサイクル素材やラボグロウンダイヤモンドを使用したジュエリーで知られており、Harper’s Bazaar UK「今すぐ知るべきジュエリーデザイナー」、2022年British Laxuary「最も影響力のある50人」に選ばれている。

ニッキー・リード

トワイライトシリーズで知られるニッキー・リードは2015年、俳優のイアン・サマーホルダーと婚約し天然ダイヤモンドの婚約指輪を受け取った。彼女はこれを将来的にラボグロウンダイヤモンドと入れ替える計画があると話している。

また彼女は現在、ラボグロウンダイヤモンドとリサイクルゴールドを使用した自身のブライダルジュエリーブランド、BAYOU with Loveを立ち上げている。

メーガン・マークル

イギリスの王族、サセックス侯爵ヘンリー王子の妻であるサセックス侯爵夫人は、KIMAIのラボグロウンダイヤモンドイヤリングを着用していることが様々なメディアで取り上げられている。優雅な曲線が特徴の18金のイヤリングにはラボグロウンダイヤモンドが使用されている。KIMAIはラボグロウンダイヤモンドなど倫理的に配慮されたジュエリー素材と、リサイクル素材を使用したパッケージを使用している。

リアーナ

歌手また起業家でもあるバルバドス生まれのリアーナは、そのファッションでもいつも注目を集めている。30歳の誕生日パーティーで、リアーナはブラックのサンローランのドレスとダイヤモンドジュエリーを着用。18金イエローゴールドとホワイトゴールドのヴェルメイユリングには16ctsのラボグロウンダイヤモンドがセットされていた。

ゾーイ・クラヴィッツ

レニー・クラヴィッツを父にもつアメリカの女優、モデル、歌手、ゾーイ・クラヴィッツは2019年のメットガラで大胆なカットアウトのスパンコールの黒いドレスを着用。この個性的な外観を持つドレスにゾーイ・クラヴィッツはアナベラ・チャンのイヤリングを組み合わせて着用。ラボグロウンダイヤモンドと真珠を使用した羽根のようなイヤリングは彼女の個性的なスタイルをさらに引き立てている。