国際ダイヤモンド業界市場 週間レポート 23.04.15[RAPAPORT]

ユダヤの祝日(過ぎ越し)とイースターの休日によりダイヤモンドマーケットは静か。
また取引の低迷は、ポリッシュダイヤモンドの価格が下落し続けていることに対する米国市場の警戒感も関係している。3月のRAPIは-1.6%だった。
中国市場の回復は業界をポジティブにしているが、同市場の活動レベルはまだコロナ前に達していない。
香港のジュエリー企業TSL(謝瑞麟)は、3月31日に終了した会計年度で900万ドルの損失を予想しており、コロナによる混乱を原因として挙げている。
LVMHの第1四半期の時計とジュエリーの売上高は、アジア市場の回復に牽引され、11%増加して29 億ドルとなり、グループ全体では17%増加して232億ドルとなった。
タイタンの第4四半期のジュエリー売上高は+23%となった。
ダイヤモンド原石市場は依然として低調だが、第1四半期より回復している。
デビアスの3月の売上は5%減の5.4億ドルとなった。
GIAはTracrブロックチェーンに参加。また、レポートのデジタル化への業界の反発を受けて、GIAはプリントレポートの再導入を決定した。

ファンシーシェイプ

ファッションジュエリーの促進が、長めのオーバル、エメラルドカット、ラディアントの需要を促進している。ミディアム・ショート比率の商品は需要が弱く、価値が下落している。 0.30~1.20ctのファンシーシェイプの需要は低い。1.25ctアップ、F-J、VS-SIの商品の需要は安定。カット品質の良いファンシーシェイプの供給不足が価格を支持している。オーバルを筆頭に、ラディアント、エメラルド、ペア、クッション、マーキスがそれに続く。 消費者が様々なシェイプを求めているので小売店はより幅広いシェイプを取り扱い始めている。大きなサイズのファンシーシェイプに関しては通常よりも高い価格で取引されており、エクセレントカットのファンシーシェイプにはプレミアム価格が設定されている。カットの優れないファンシーシェイプは依然として販売が困難。

*各国のマーケットコメントは無し

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