9月のダイヤモンド市場は悪化:RAPAPORT

RAPAPORTは10月12日にプレスリリースを発表、ラボグロウンダイヤモンドとの競争の中で小売売上高が弱まったため9月のダイヤモンド価格はさらに下落、ポリッシュダイヤモンドの市場在庫量は生産量が減少したにもかかわらず依然として高かったと述べた。

1ctダイヤモンドのRapNetダイヤモンドインデックス(RAPI)は5.2%下落し、2020年3月のコロナによる景気後退ピーク以来最悪の月となった。0.30ctのRAPIは3.5%下落し、0.50ctでは7.1%下落、3ctでは2.5%下落した。

RAPIは、100ドル/ctで表した平均価格で、RapNetで販売されるD-H、IF-VS2、GIA グレード、RapSpec-A3以上のラウンドダイヤモンドから最も価格の高い10%を抽出したものだ。RapNetの1ct、D-L、SI1-SI2の価格は9月中に6.8%下落している。

ファンシーシェイプはラウンドよりも価格下落ペースが遅く、マーキーズが最もプライスが維持されており、クッションが最も悪い。

米国の売上はホリデーシーズンを前に低迷している。中国の消費者は経済が圧迫されている中でダイヤモンドへの支出に消極的になっており、中国本土のバイヤーは市場の低迷に影響されて香港ショーでほとんど購入を行なわなかった。またユダヤの祭日は主要なダイヤモンド取引所での活動にも影響を与えていた。業界は、イスラエルでのハマスとの戦闘のため10月上旬にイスラエルに支援を提供している。

ダイヤモンド原石市場も不確実性が高い。インドは在庫を減らし価格を安定させるために、10月15日から12月15日までダイヤモンド原石の輸入を一時停止するよう求めている。この影響を業界が感じるまで、恐らく1〜2ヶ月かかると見られている。

デビアスの9月の売上高はわずか2億ドルとなった。同社は2023年の最後の2回のサイト(原石販売会)で「完全な柔軟性」を提供し、また年末までオンラインラフオークションを中断すると述べた。

ロシアのダイヤモンドに対する規制の可能性があり、メーカーは同国から調達されたダイヤモンドの出荷を急いでいる。デビアスのTracrプラットフォームとSarine Technologiesは共同で、G7諸国が税関でダイヤモンドの完全な出所を確認できるシステムを構築しており、これが実現すれば税関がロシア産のダイヤモンドの受け入れを拒否しやすくなる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました