2024年に注目すべき、ダイヤモンド業界の5つのポイント – RAPAPORT

RAPAPORTは過去数年間のダイヤモンド業界動向を考慮し、今年ダイヤモンド業界が注目すべき5つのポイントについて簡潔にまとめた。

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2024年ダイヤモンド業界5つのポイント

現在進行しているロシア産ダイヤモンドへの制裁に関する騒動、及びボツワナに対する2つの大型取引は、2024年の注目のトピックになっている。

ロシア産ダイヤモンドへの制裁

ロシア産ダイヤモンドに対する米国の制裁は2023年に大きく進展し、ジョー・バイデン大統領はたとえ第三国で加工されたものであってもロシア製のダイヤモンドを禁止するという命令に署名した。EUも制裁を発表し、制裁がどのように機能するかについてのルールの一部を概説した。しかしこれには多くの未解決の問題が残っている。2024年にはさらに細かい部分が明らかになる可能性が高い。

デビアスとボツワナの取引

昨年、長く、また緊張を伴う場面のあった交渉を経て、ボツワナ政府とデビアスとの間で、ボツワナ国有のオカバンゴダイヤモンド(ODC)に国のダイヤモンド原石の大部分を供与するという合意に達した。この新たな契約により、ODCのシェアは今後10年間で現在の25%から最大50%まで引き上げられる。しかし、両当事者はこの条件には合意したものの、まだ契約を最終決定していない。今年も今まで通り採掘を継続したいと望むのであれば、両者はこれに取り組む必要がある。

ルカラ、ボツワナ、HBの取引

ルカラ・ダイヤモンドは2020年からHBアントワープと取引しており、ルカラが所有するボツワナのカロウェ鉱山からのダイヤモンド原石の一部が直接ベルギーのメーカーに送られて研磨され、研磨されたダイヤモンドによる収益の一部がルカラにバックされるという協定を結んでいる。一方で、昨年3月にボツワナ政府はHBの株式24%を取得した。しかし、9月初旬にHBが共同創業者兼マネージングパートナーであるオデッド・マンソリと決裂した直後、ルカラはHBによる「財務上の重大な約束違反」を理由に、HBとの原石供給契約を終了した。その後、HBが10月初旬にマンソリを復帰させ、ボツワナ政府がルカラにHBとの関係を再開するよう圧力をかけているのではないかという憶測がメディアで流れている。この取引が今後どうなるかは未だ不明だ。

香港と中国の経済回復

パンデミックにより政府が観光禁止令を発動したため、2022年の中国と香港、特に後者の売上高は低迷した。通常、ラグジュアリー品を購入しに本土から香港へ多くの旅行者が訪れるが、パンデミック中それがほぼゼロとなった。2023年初めに渡航制限が解除されて以来、香港での売上高は回復傾向にあるものの、新型コロナウイルス感染症拡大前の水準にはまだ達していない。中国本土はこれまでのところ回復があまり見られておらず、これら2つの市場が今後どのように機能するかは2024年の世界のダイヤモンド及びジュエリー業界にとって極めて重要だ。

ウエディングマーケット

米国のシグネットジュエラーズは、パンデミック中に多くの人がデートを制限されたため結婚や婚約が減少し、2023年の第3四半期のブライダルジュエリーの売上が減少したと報告した。しかし、この需要は11月に回復し始めたと同社は指摘し、12月の米国証券取引委員会への提出書類で両方の見解を示した。2024年にこの分野が増加するかどうかはまだ不明だ。

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