インドはラボグロウンダイヤモンド市場の獲得を推進する – GJEPC

インドの宝石産業と製品の促進を目的としてインド政府(GOI)によって設立されたGJEPC(宝石宝飾輸出促進評議会 – The Gem and Jewellery Export Promotion Council)は5月19日、ラボグロウンダイヤモンド産業圏(ラボグロウンダイヤモンドパーク)の設立を提案、ラボグロウンダイヤモンド生産の機器技術開発を促進、年間1億5000万カラットの増産を目指しインドのラボグロウンダイヤモンド産業の発展を重要なレベルに位置づけるとした。

GJEPCのコリン・シャー会長はピユシュ・ゴヤル商工大臣との会談で、「ラボグロウンダイヤモンドは、より強力で自立した国内のカット及びポリッシュ産業を構築し、継続させる可能性がある。」と述べた。

この新しいセンターは、インドのPLIスキームプランに該当する。このプランでは、外国企業に輸入税の減額やその他メリットを提供し、インドにショップを設立するように促す。約100万人の労働者を雇用し、年間4,000億ルピー(約51億ドル)の収益が見込まれている。研磨されたラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの区別を明確にするために、GJEPCはラボグロウンダイヤモンドのトラッキングシステムを採用してサプライチェーンを監視できるようにすると述べている。
*PLIスキーム – 生産連動型インセンティブスキームのことで、インド国内で製造された製品の売上高の増加分を補助金として企業へ支払う、インド政府によるプログラム。

GJEPCはまた、政府に対して業界がラボグロウンダイヤモンド機器を1年間、より低い特別な関税レートで輸入する許可を検討するよう要請した。長期的な目標として、インドのセクターが機材を(自身で)製造することだとGJEPCは説明している。

またGJEPCはラボグロウンダイヤモンドの研究開発のための研究所として、グジャラート州に「メガコモンファシリティセンター」の設立、および実地訓練によるスキル開発計画の導入について話し合った。

「現在、インドはラボグロウンダイヤモンドの世界生産の約15%に貢献しており、現在自給自足している。しかし、将来の可能性を念頭に置いて、機器の生産における技術的自立と、ラボグロウンダイヤモンドの生産における指導的地位を維持する必要がある。ダイヤモンド研磨に関するインドの専門知識(的優位性)を考えると、(天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの)研磨プロセスはほぼ同様のため、インドはラボグロウンダイヤモンドの分野でも確固たる地位を築かなくてはならない。」とGJEPCは述べた。

このラボグロウンダイヤモンドパークが設立され、PLIスキームが組み込まれた機器開発計画が動き始めれば、インドのラボグロウンダイヤモンド分野では大きな動きが出るだろう。

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