ボツワナの新大統領は、デビアスとボツワナ政府との崩壊した関係を修復し、前大統領が交渉したものの署名に至らなかった取引を最終的に締結したいと考えている。
ボコ下院議長は10月30日の総選挙でモクウェツィ・マシシ前大統領を追放し、ボツワナ民主党による58年間の連続統治に終止符を打った。
大統領としての初演説で、ボコ大統領は「金の卵を産んでくれるガチョウを守らなければならない」と述べた。
ダイヤモンドはボツワナの輸出収入の約80%を占め、1966年に英国から独立してわずか6か月後にオラパでダイヤモンドを発見して以降同国の経済を牽引している。
ボツワナとデビアスの間では、マシシ前大統領が何度も契約終了をちらつかせた後、2023年7月にようやく新たな10年契約が締結された。双方は暫定的な「基本合意」に署名したが、最終契約は未だに交渉中だ。
ボコ大統領は、まだ契約に署名されていない状態は「国として非常に危険な立場」だと述べている。
ボツワナ政府はデビアスの株式を15%保有している。残りの85%はアングロ・アメリカンの所有で、同社はデビアスを売却し、より収益性の高い資産に注力しようとしている。
デビアスとボツワナは鉱山会社デブスワナの株式を50/50で保有している。ボツワナはダイヤモンド原石の生産量の25%を受け取る。
署名に至っていない合意では、この割合が今後10年間で50%に増加することになっている。
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