ラボグロウン需要急増でIGIが過去最高益更新

世界最大のラボグロウンダイヤモンド鑑別機関であるIGIは、2024年度の業績が過去最高を記録したことを発表した。売上高は前年比17%増、利益は29%増と大きく伸長した。

IGIは、この好調な業績の要因として、ラボグロウンダイヤモンド鑑定鑑別の世界市場における65%のシェアを挙げている。

インドに本社を置くIGIは、昨年12月に新規株式公開(IPO)を実施し、企業価値は35億ドルと評価された。これは、2023年5月に世界最大のオルタナティブ資産運用会社であるブラックストーンがIGIを買収した際の5億7,000万ドルから大幅に増加している。

IGIの最新の決算報告によると、2024年度の売上高は1億2,080万ドル、税引後利益は4,900万ドルであった。

IGIは、GIAに次ぐ世界第2位の規模を誇る鑑定鑑別機関であり、世界市場の33%のシェアを持つ。世界中に31のラボと18の宝石学校を運営している。

IGIのグローバルCFOであるイーシュワル・アイヤーは、「2024年の記録的な売上高と利益は、IGIの業務効率の高さおよび戦略実行力を如実に物語っている」と述べている。

さらに、「今後も成長戦略を着実に実行していく。インドにグループ全体を統合した今、米国、欧州、中国におけるIGIの小売事業展開と並行し、インドの製造・研磨における強みを最大限に活かしていく。」と今後の展望を語った。

今回のIGIの業績は、近年、世界的に需要が高まっているラボグロウンダイヤモンド市場の勢いを反映していると言える。ラボグロウンダイヤモンドは従来の天然ダイヤモンドに代わる選択肢として、特に若い世代を中心に支持を集めている。IGIは、この成長市場において、その高い技術力と世界規模のネットワークを駆使し、今後もさらなる事業拡大を目指すとみられる。IGIがラボグロウンダイヤモンドの信頼性を高め、市場の健全な発展に貢献していくことへの期待が寄せられている。

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