2022年5月4日、ファンシーカラーリサーチ財団(Fancy Color Research Foundation – FCRF)は、2022年第1四半期のファンシーカラーダイヤモンド指数を発表した。
ファンシーカラーダイヤモンドの価格は2021年の好調を受け、(2021年第4四半期と比較して)全体的に1.0%上昇。全体の上昇を牽引したのはファンシーピンクで、ピンクの増加率は+1.3%、その他ファンシーイエローは+0.7%、ファンシーブルーはほとんど変化していない(+0.1%)。
Intensity(色強度)ではファンシーとファンシーインテンスのカテゴリーがそれぞれ+1.3%と+1.2%増加し、ファンシービビッドカテゴリーの+0.6%を上回った。
年間比較(2021年第1四半期と2022年第1四半期の比較)では、全体で+2.5%上昇、ファンシーピンクが+2.8%、ファンシーイエローが1.9%、ファンシーブルーが+1.7%となっている。
(全体の上昇率は全てのカラーカテゴリー、サイズを統合した数値であり、サイズ、カラーカテゴリーによって上昇率は細分化されるので注意)
この数字は、西洋諸国がロシアに課している制裁の影響を反映しているとFCRFは指摘した。
「この(ロシア産ダイヤモンドの)ボイコット以来、イエローダイヤモンドの供給が劇的に減少した」とFCRF諮問委員会のメンバーであるエデン・ラフミノフは説明。
また「中国が厳しいロックダウンにある中でも価格は上昇している。中国のコロナ対策が解決し、中国のダイヤモンド愛好家が市場に戻るにつれ特にラグジュアリー商品やファンシーカラーダイヤモンドの需要が急増し、さらに大幅な値上げが続くだろう。」と予測した。
Fancy Color Research Foundationについて
FCRFは、業界でのファンシーカラーダイヤモンドの知識啓蒙、鑑定精度の向上とフェアトレードを促進しており。大手企業や業界専門家にタイムリーな研究データ、ツール、サービスを提供し、ファンシーカラーダイヤモンド領域でのビジネスをサポートしている。様々なソースからのデータを客観的に分析し、業界における透明性と信頼を向上させることを目的としている。
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