成熟したラボグロウンダイヤモンドのマーケットはどうなるのか – ポール・ジムニスキー

ポール・ジムニスキーは、アメリカ・ニューヨークに拠点を置くダイヤモンド業界の大手独立系業界アナリストおよびコンサルタントだ。ジムニスキーはラボグロウンダイヤモンド業界における最新レポートの中で、今後ラボグロウンダイヤモンドジュエリー業界を形作る上で主に4つの特徴があると述べている。

近年、ラボグロウンダイヤモンドの需要は着実に増加している。2018年にはラボグロウンダイヤモンドは世界のダイヤモンドジュエリーの総売上額の5%だったが、今年には10%を超えると予想されている。またジムニスキーによると、このペースでいくと2020年代末までに20%に達する可能性があるという。

ラボグロウンダイヤモンド市場が成熟するにつれて、ジムニスキーは以下の4つの要素が市場を形作ると考えている。1)上限のない供給性、2)高品質の標準化、3)ブランディングと独自デザイン、4)カスタムカットとカラーだ。

ジムニスキーは、8月3日に発表したレポートの中で、ラボグロウンダイヤモンドの生産技術とキャパシティの進歩により、生産量と品質の両方で向上が続く可能性が高いと述べている。

「過去4年間でラボグロウンダイヤモンドジュエリーの需要が着実に増加しているにも関わらず、相対的に価格も着実に下がっている。これはおそらく、供給の量の増加と質の向上によるものだろう。」と述べている。

ジムニスキーは、2018年半ばには1ct G VS1のラボグロウンダイヤモンドの価格は同グレードの天然ダイヤモンドの55%ほどだったと指摘している。現在では同じグレードのものが25%の価格差まで下がっている。

「最終的には、ほぼ全てのラボグロウンダイヤモンドは高品質(高グレード)のものになる可能性が高く、(そうなった場合)ラボグロウンダイヤモンドのグレーディングが不要になる可能性もあります。これによって、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの価格差は更に広がるでしょう。」と彼は説明している。

また「この方向性によって、ラボグロウンダイヤモンドをラグジュアリー商品として販売する場合、ブランディングと独自デザインは必要不可欠になるでしょう。」と続けた。

とはいえ、ジムニスキーは素材としてのラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドを使用した場合には不可能、またはコスト的に難しいようなジュエリーを製造できるという点で独自性があると指摘している。「ラボグロウンダイヤモンドは、それが成熟し、独自のアイデンティティを確立するにつれて、ラボグロウンダイヤモンド産業全体にに対する需要の増加を促進することができる。」と述べた。

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