ボツワナ政府はデビアス売却のニュースを「最高の出来事」と受け止め、現在所有するデビアスの株式15%を増やす可能性を示唆した。
デビアス親会社のアングロ・アメリカンは先月、オーストラリアの鉱山大手BHPによる買収提案を受け、赤字の同社を手放し、より収益性の高い事業に注力すると発表した。(その後BHPによる買収は失敗)
ボツワナのモクウェツィ・マシシ大統領は、デビアスには「せっかちな資本家」ではなく「長期的視野を持つ」新しいオーナーが必要だと語った。
同大統領は、アングロ・アメリカンがBHPの490億ドルの買収提案を断った後、ダイヤモンドの専門知識を持たない企業から新たな買収の脅威にさらされる可能性に直面していることを示し、これはデビアスにとって良いニュースではないと述べた。
マシシ大統領は、デビアスのダイヤモンド生産国の中で圧倒的に大きなシェアを持つボツワナが同社の将来の成功に不可欠であると断言している。
「デビアスの価値は基本的にボツワナによって生み出されている。ボツワナなしにデビアスは存在しない。」と、同氏は先月、米国テキサス州ダラスで開かれた米国アフリカビジネスサミットで語った。
ボツワナ政府は、昨年合意した協定の一環として、今後10年間でデビアスとの合弁事業による生産ダイヤモンドのシェアを25%から50%に倍増させる予定だ。
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