エレメントシックスは日本のOrbrayと提携、究極の半導体を目指す

デビアス傘下のラボグロウンダイヤモンド企業、エレメントシックスと、日本の精密機器部品メーカーであるOrbray株式会社は戦略提携を結び、「世界最高品質の 大口径単結晶人工ダイヤモンド(ウエハー)の量産」を目指すと発表した。(Orbray株式会社は以前はアダマンド並木精密宝石という名称だったが、2023年1月に現在のOrbrayに社名を変更している。)

この戦略協力の重点目標はウエハーのサイズではなく、精密機器レベルの品質だ。そのため発表では「品質」という言葉が何度も強調された。

デビアスが宝飾用ラボグロウンダイヤモンドの生産を停止すると発表した後、業界の高い関心はエレメントシックスという世界トップレベルの産業用ラボグロウンダイヤモンド生産企業に向いた。米国オレゴン州にあるこの世界的なCVDダイヤモンド工場は、持続可能で規模化された高品質単結晶ダイヤモンド製品の生産を目標としている。

日本企業であるOrbrayは、ダイヤモンドヘテロエピタキシャル法技術において非常に大きな優位性を持っている。2021年にマイクロニードル法からステップフロー法へ転換し、その後その技術に基づいて直径2インチの単結晶ダイヤモンドウエハーの生産に成功した。

今回の両社の協力のニュースは、すでに国際業界で強い反響を引き起こしている。エレメントシックスは高品質単晶ダイヤモンドと大面積合成技術に関する特許技術が原子粒子検出に応用され、RFトランジスタ、量子センサー、量子通信などの新しい分野に適用されている。Orbrayのヘテロエピタキシャルサファイア基板法は、より大きなサイズのCVD径単結晶人工ダイヤモンドの研究開発を推進するのに重要な役割を果たした。

両社は必要な知的財産権と設備を相互に利用することで、より高品質な単晶ダイヤモンドウエハーの研究開発過程を高速化し、「究極の半導体」という夢までの距離を短縮する。

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