2024年はパリ五輪開催など華やかな世界的イベントが開催され明るいムードも感じられた。ジュエリー業界としてはラボグロウンダイヤモンドを中心に様々な話題に注目が集まった。また企業の買収などの話題も大きく注目を集め、世界のジュエリー業界の構図の変化に関心が寄せられていたこともわかる。2024年に最も注目されたニュースを振り返り、今年がどんな一年だったのかを振り返ると同時に、2025年のジュエリー業界の革新と発展を願いたい。
2024年ニュースTOP10
集計方法
集計は当サイト「W&J Today Online」の各記事へのアクセスを過去365日で集計したもの。その為、特定の記事への365日以内のアクセスが多い場合、2024年以前の記事も含まれている。また集計は本サイトのみの集計で、Instagram、X、FacebookなどSNSの閲覧数は含まれていない。(SNSから当サイトへのアクセスは含む)
TASAKIが1000億円で買収
TASAKIが香港を拠点とするファンドに1000億円で買収されたことが大きなニュースに。企業価値を上げたTASAKIは今後海外展開を強化していくとしており、今後のブランドの動向に注目が集まる。
日本一の宝石商を目指す櫻井彩子さんが、年商10億円を突破
InstagramなどSNSを利用した新しいスタイルの「プライベート宝石商 櫻井彩子」が年商10億円を突破。どのような戦略でこの売上を達成し、そして何を大切にしているのかインタビューにより迫った。
ショーメが2024年パリ五輪のメダルをデザイン
2024年はパリ五輪が開幕、そのメダルのデザインをフランスのジュエラーCHAUMET(ショーメ)が手がけたことが話題に。2024年の注目ニュースとしては相応しい話題だろう。このメダルにはエッフェル塔の鉄が使用されており、ショーメは歴史上初めて五輪メダルのデザインを手がけたジュエラーとなった。
NYで話題沸騰のパーマネントジュエリーが表参道にグランドオープン
取り外せないアクセサリー「パーマネントジュエリー」が注目ニュースにランクイン。腕のサイズに合わせて溶接するため取り外せないジュエリーは若者を中心に新たなトレンドに。店頭で簡単に施術できるため展開が広げやすいこともポイントだ。
ラボグロウンダイヤモンド企業Lusixを日本企業が買収
イスラエルの有名なラボグロウダイヤモンド企業Lusixを日本企業イーディーピーが買収するというニュースが大きな話題に。後にイスラエルの情勢を理由にイーディーピーはこの買収から撤退し、FenixとDholakiaが共同でLusixを買収することになったが、日本企業による買収の話題は大きな関心を呼んだ。
デビアスはジュエリー用ラボグロウンダイヤモンドの生産を停止
2018年にLIGHTBOXを発表し業界に大きな波紋を起こしたデビアスが、2024年には宝飾用ラボグロウンダイヤモンドの生産停止を発表し大きな話題を呼んだ。この発表は業界内で様々な捉え方をされたが、今後のLIGHTBOXそしてラボグロウンダイヤモンド業界の動向が注目されるニュースとなった。
MIKIMOTOは中国市場で今年二回目の値上げを実施
2023年末にMIKIMOTOは中国市場での値上げを実施した。この値上げは中国市場だけに留まらず世界中で値上げを実施したが、特にアコヤ真珠の人気が高い中国市場での大幅な値上げは注目を集めるものとなった。
イタリアの鑑定機関がラボグロウンダイヤモンドを使用した詐欺を報告
イタリアの鑑定機関から、ラボグロウンダイヤモンドに天然ダイヤモンドの鑑定書をつけた詐欺が報告された。ダイヤモンドにはGIAのレーザー刻印も偽造して施されており、本物の鑑定書に合わせてカットしたラボグロウンダイヤモンドを用いた詐欺だと考えられる。業界の倫理観が試されるニュースだ。
G-SHOCK PRODUCTSからカシオ時計事業50周年Tシャツコレクション発売
2024年のTOP10中唯一ランクインした時計のニュースだ。カシオ計算機は“G-SHOCK”ブランドのライフスタイルグッズを展開するプロジェクト“G-SHOCK PRODUCTS”から、カシオ時計事業50周年を記念したTシャツコレクションを発売、G-SHOCKファンの心を掴んだ。
中国ジュエリーブランド『DR』は、どうして「世界一のエンゲージリングブランド」になれたのか
世界的に有名な市場調査機関であるフロスト&サリバンの2020年から2022年までの調査で、DRは3年連続で世界ダイヤモンドエンゲージリングの売上1位、世界ダイヤモンドリングの売上1位となった。2024年は一転して中国では天然ダイヤモンド市場が落ち込み、DRも大きな影響を受けている。世界第2位のダイヤモンド消費市場である中国の今後の動向に注目が集まっている。
2025年も皆様に有意義な記事をお届けできるよう努めて参ります。
皆様、良いお年をお迎え下さい。
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