米国でラボグロウンダイヤモンド婚約指輪のシェアが10%を達成 – Tenoris

著名なダイヤモンド業界アナリスト、エダン・ゴランが創設したリサーチ企業、Tenorisの報告によると、アメリカでのラボグロウンダイヤモンド婚約指輪の販売シェアが10%を達成している。(昨年は6%)

この報告は、AWDC主催のFacets2022にて発表された。データは全米の1200の宝飾小売店を対象としたもので、ある程度の信頼性があるように見える。全米の宝飾小売店の総数は4万6千以上あり、Tenorisのサンプル数は全体の38分の1程度である。しかし、Tenorisが偏向なくサンプルを抽出していると仮定すれば、10%は基本的に信用できる数字だ。

同社のデータによると、2022年の天然ダイヤモンド婚約指輪の平均小売価格は4,512ドルであり、ラボグロウンダイヤモンド婚約指輪の平均小売価格は3,916ドルとなっている。

これは一部の消費者が婚約指輪の予算を削減する兆候とみられ、その削減率は天然ダイヤモンドで7.2%、ラボグロウンダイヤモンドで14.3%の上昇となっている。

ラボグロウンダイヤモンド婚約指輪の利益率は天然ダイヤモンドよりも高いが、その差は多くの人が想像しているよりは小さい。天然ダイヤモンド婚約指輪の平均利益率は48.6%だが、ラボグロウンダイヤモンド婚約指輪の平均利益率は54.4%となっている。天然ダイヤモンドでは5.1%の上昇、ラボグロウンダイヤモンドでは0.2%の上昇となっている。

婚約指輪の平均カラット数は、天然ダイヤモンドで0.84ct、ラボグロウンダイヤモンドで1.38ctとなった。天然ダイヤモンドは-1.4%、ラボグロウンダイヤモンドは+4.9%となる。

2022年の初めから現在まで、米国での婚約指輪の販売総数は大幅に減少しており、売上高は前年比で天然ダイヤモンドが-51%、ラボグロウンダイヤモンドは-21%となった。この背景としてエダン・ゴランは、2021年がパンデミックによる「繰越需要」の影響による記録的な婚約指輪販売の年であったことを指摘している。

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