フォーチュン・ピンクは2,880万ドルで落札、予想最高額に届かず

フォーチュン・ピンク・ダイヤモンドは、11月8日にジュネーブで開催されたクリスティーズのジュエリーオークションに出品され、2,880万ドルで落札された。

フォーチュン・ピンク・ダイヤモンドはオークション史上最大のペアシェイプのファンシーヴィヴィッドピンクダイヤモンドで、18.18ctの重量を持つ。クリスティーズは、11月8日のマグニフィセント・ジュエルズオークションで2,880万ドルで落札されたと翌日11月9日の発表した。当初このダイヤモンドの落札推定価格は2,500万〜3,500万ドルとされており、下限の2,500万に近い価格で落札されたことになる。このオークションでは合計で5,750万ドルの落札があった。

このダイヤモンドは電話入札による3者の争いの結果、アジアのダイヤモンドコレクター(個人)が落札したという。15年以上前にブラジルで採掘されたこのダイヤモンドはオークションに先立って、ニューヨーク、上海、台湾、シンガポールで展示されていた。

先月、同じ品質のウィリアムソン・ピンクスター ダイヤモンド(クッションカット、11.15ct、ファンシーヴィヴィッドピンク)は、サザビーズ香港で5,770万ドルで販売されており、落札予想上限の2,100万ドルの3倍近くとなった。

この入札には参加していなかった、香港を拠点とする宝石ディーラーあるジョナサン・アブラムは「1ctあたり160万ドルと言う結果は驚きであり、この手のダイヤモンドの市場価格を示していないと思います。ウイリィアムソン・ピンクスターの1/3未満の価格ですが、このような似たダイヤモンドがこれほどの差が開くとは思えません。(オークション開催)場所は要因ではないと思います。今回、ウイリィアムソン・ピンクスターのオークション時期と近すぎたことが影響している可能性があり、落札者は本当に掘り出し物を手に入れました。」と分析した。

このオークションでは他にも、グラフのスクエアエメラルドカット(41.36ct、D、VVS1)リングが370万ドルで落札、モディファイドシールドブリリアントカット(101.27ct、F、VVS1)ルースが300万ドルで落札され、いずれも予想範囲内に収まった。一方、ロード アンド レディ ワインストックのコレクションからのダイヤモンド リヴィエール ネックレスは、762,037ドルの予想上限を上回り、883,354ドルで落札された。

今回のオークションでクリスティーズは出品商品の87%を販売したという。

ピンクダイヤモンドの落札最高価格は、2017年4月にサザビーズ香港が開催したオークションで中国最大のジュエリー企業、周大福が記録した7,120万ドルだ。

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